11月の院内勉強会担当は、リハビリテーション部でした。
それぞれ作業療法士/言語聴覚士の先生が研修会に参加され、その研修報告を発表して頂きました。
以下は、その内容を抜粋したものです。
👩👦👦 お子さんの「得意」と「苦手」を知り、成長をサポートするために
お子さんの学習や日常生活の「なぜかうまくいかない」というつまずきの原因を理解し、その後の具体的な支援につなげるため、発達検査の知識を深める研修を実施しました。
🌟 研修で学んだ主な発達検査
私たちは、以下の2つの主要な発達検査について深く学びました。
1. 新版K式発達検査2020
- 検査の目的 : お子さんの心と体の発達の状況を広く評価し、適切な支援や教育に役立てます 。
- 対象年齢 : 0歳0ヶ月から成人まで、幅広く対応しています 。
- 検査の特徴 : 子どもが親しみやすく、興味を持ちやすい課題を使用するため、「楽しく検査ができる」ことが大きな特徴です。
- 活用場面 : 医療、教育、福祉、保健など、多岐にわたる分野で利用されています 。
2. KABC-II(カウフマン子ども用評価バッテリー 第二版)
- 検査の目的 : 「認知処理能力」(考える力)と「基礎学力」の両面から、お子さんの得意なこと・苦手なことを詳細に分析します。
- 対象年齢 : 2歳6ヶ月から18歳11ヶ月までを対象
- 検査の特徴 : お子さんの「情報の処理の仕方」(認知スタイル)を知ることができます。
①継次処理型 物事を順序立てて、段階的に処理するのが得意(マニュアル通り進める)
②同時処理型 物事の全体像を一気に捉え、細部を認識するのが得意(パッと見て、全体を理解する)
🤝 お子さんの支援への活かし方
研修により、検査をスムーズに行うことでお子さんへの負担を減らし 、結果を正確に読み解く力を高めることができました 。
これにより、お子さんが「なぜ、どの部分でつまずいているのか」を明確にし、その子の認知スタイル(得意な学習方法)に合わせた具体的な支援策を立て、今後の療育や学習サポートに役立てていきます 。
お子さんの学習のつまずきや、集団生活での気になる行動など、発達に関するご不安やお悩みがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください 。
発表頂きました先生方、ありがとうございました。


