当院が目指すリハビリテーション


 リハビリテーション科では、脳梗塞や脳出血による麻痺などの脳血管障害、外傷・または加齢的変化や使い過ぎなどによる整形疾患、脳性マヒなどの小児疾患、難病疾患、スポーツ障害などのリハビリテーションを行っています。

 

 損傷部位の機能回復はもちろんのこと、患部外トレーニングや代償機能の開発・自助具や装具なども使用し、家庭や職場・スポーツ現場に戻るために何が必要か・何が問題かを考え、具体策を提案いたします。患者様の持っている力を最大限に発揮出来るようサポートいたします。

 

 また、訪問リハビリや通所リハビリテーションなど在宅支援サービスにも力をいれ、地域に根ざした医療を目指しております。お気軽に、ご相談ください。


理学療法室


 

【当院の理学療法の特徴】

・早期回復を目指し、入院の方には365日たゆみないリハビリテーションを提供します。

・利用者の希望に沿った訪問リハビリテーションを提供します。

・スポーツのみならず、職場への早期復帰を目指したリハビリテーションを提供します。

・お子様に寄り添い、機能維持や機能向上を目指した小児リハビリテーションを提供します。

 

以下に示すように、多岐にわたる疾患でリハビリテーションを患者さんに提供しています。

何か困ったことがありましたら、いつでもご相談ください!

 

【リハビリテーションを提供している疾患名】

運動器疾患:頸部疾患・肩関節周囲炎・腱板断裂・肘部管症候群・手根管症候群・コーレス骨折・ 胸腰椎圧迫骨折・腰部脊柱管狭窄症・坐骨神経痛・変形性股関節症・変形性膝関節症など

 

脳血管疾患:脳梗塞・脊髄小脳変性症・筋萎縮性側索硬化症・パーキンソン病など

 

呼吸器疾患:慢性閉塞性肺疾患・肺線維症・間質性肺炎など

 

・スポーツ疾患:反復性肩関節脱臼・野球肩・野球肘・テニス肘・TFCC・分離症・オスグット・   シンスプリント・前後十字靭帯損傷・半月板損傷・足関節捻挫など

 

小児疾患:脳性麻痺・二分脊椎・自閉スペクトラム・発達性強調運動障害・ダウン症など

 

 

理学療法士:14名(常勤)  アシスタント:2名

 

 

 施設基準:運動器 I、呼吸器 I、脳血管 I


言語聴覚室


当院の言語聴覚療法では、発達につまずきがみられるお子様に対し、お子様のタイプや興味に合わせた教材を用意し、コミュニケーション意欲や学習意欲を引き出しています。

例えば、「発語がまだみられないお子様」にはマカトン法やPECSを取り入れ、発語以外のコミュニケーションから導入し、最終的には発語へと繋げていきます。

「さ行が言えないお子様」には、正しい発音の仕方を目で見える形で指導し、明瞭な発音ができるように促しています。

「吃音(小児期発症流暢症)のお子様」には、RASSと環境調整~ペアレントトレーニングを含む~を用いての治療を行っています。

 

 

 上記のように、お子様一人一人の発達の状態を観察・評価した上で、保護者様にお話を伺いながら、お子様の発達段階にあった具体的な目標と支援内容について計画を立てています。その子の「したい・やってみたい」という気持ちを尊重し、意欲的に机上課題に取り組めるような療育を行っています。

 

言語聴覚士:6名(常勤)

 

 対象疾患と対象者:

 

①0歳~8歳(小学校2年生まで)

器質性構音障害 機能性構音障害(発音が上手く言えない子) 自閉スペクトラム症 

注意欠如・多動症 限局性学習症 知的発達症 小児期発症流暢症(吃音) 言語発達遅滞 

肢体不自由 重症心身障害 染色体異常 言葉の発達が遅い子

 

②成人期

脳血管障害(構音障害、失語症等) 摂食機能障害 神経難病 吃音症

 

 

 

お子様が対象の場合、電話でのご予約が必要です。初回は2名の療法士で介入させて頂きます。1名はお子様の評価を実施、もう1名は保護者様からお子様の状態を聞き取り、療育方法についての説明をさせていただきます。保護者様から丁寧にご要望をお聞きし、保護者様と一緒に支援方法を考えていきます。

 

 様々な疾患に対して言語聴覚療法を行っていますが、近年は自閉スペクトラム症、注意・欠如多動症、限局性学習症、小児期発症流暢症(吃音)、言語発達遅滞のお子様が多数来院されています。

作業療法室


当院の作業療法では、発達につまずきがあるお子様に対し、感覚統合療法を取り入れた療育に力を入れています。

例えば、「姿勢が悪い、運動が苦手」なお子様には、梯子や平均台などを使用して体の動かし方を実践を通じて促しています。

「手先が不器用」なお子様には、手の発達段階に合わせて粘土やビーズ、おままごとやお絵描き等を行い、道具を操作する経験を積むことで、手先の発達を促しています。

「落ち着きがない、指示に従うことが難しい」お子様には、スケジュールを提示し課題の見通しを立てる、落ち着ける場所や物を提供するなど、お子様に合わせた対応策や声かけの仕方を保護者様にアドバイスしています。

 

 

 上記のように、お子様一人一人の発達の状態を観察・評価した上で、保護者様にお話を伺いながら、 お子様の発達段階にあった具体的な目標と支援内容について計画を立てています。

その子の「したい・やってみたい」という気持ちを尊重し、遊びを中心に楽しみながら、意欲的に取り組めるような療育を行っています。

 

作業療法士:5名(常勤)

 

対象疾患と対象者:

 

①0歳~8歳(小学校2年生まで)
自閉スペクトラム症 注意欠如・多動症 限局性学習症 発達性協調運動症 知的発達症      精神運動発達遅滞 肢体不自由 重症心身障害 染色体異常 運動が苦手な子 手先が不器用な子

 

②成人期

脳血管障害 神経難病 整形疾患

 

 お子様が対象の場合は、電話でのご予約が必要です。初回は2名の療法士で介入させていただきます。1名はお子様の評価を実施、もう1名は保護者様からお子様の状態を聞き取り、療育方法についての説明をさせていただきます。保護者様から丁寧にご要望をお聞きし、保護者様と一緒に支援方法を考えていきます。

 

訪問リハビリテーションについて


 当院では、院内のリハビリ室で行う外来・入院リハビリテーションに加え、介護保険をお持ちの方(要介護、要支援)の自宅・施設へ訪問して行う訪問リハビリテーション(以下、訪問リハビリ)も行っています。

 

 訪問リハビリの目的・目標は、リハビリテーションによる身体機能の向上・改善はもちろんのこと、

①住宅改修や自宅環境の調整・整備のアドバイス

②日常生活動作の自立に向けた支援

③利用者、家族に対する介護指導や相談

④趣味活動の再開                 

などを謳っています。

 

 実際の例をあげてみると、「自宅で入浴をしたい」との要望が多いのですが、本人・家族の許可のもと、ご自宅でセラピストが実際に入浴介助を行い、現場での評価や介助方法のアドバイス、機能訓練などを行っています。

 また、要介護状態のため諦めていたグランドゴルフや畑仕事、庭いじりなどのハードルの高い目標も、訪問リハビリテーションで足腰の筋力を強化し、セラピストが同行するなどして再開できたケースもあります。

 

 このように、利用者が出来ないことに目を向けるのではなく、出来ることを最大限に生かし、「利用者のために何ができるのか?」を常に自問自答しながら、リハビリテーションを提供させて頂いてます。

 さらに付け加えると、理学療法に加え、専従の言語聴覚士も訪問リハビリテーションを行っている事も当院の特色です。食事の飲み込み状態の評価や発音の仕方、コミュニケーションや高次脳機能の改善にも力を入れています。

 

 在宅生活の支援はもちろんですが、「その人に寄り添う」ことをモットーに、熱意のあるスタッフ一同が、利用者の目標や希望が実現できる様、最大限のサポートをさせていただきます。

ご興味がある方は、当院リハビリテーション科や居宅支援事業まで、いつでもご相談ください。