院内勉強会 ~担当:薬剤部~

 

10月は院内勉強会は薬剤部が担当でした。

骨粗鬆症治療薬について、お話しして頂きました。

 

骨粗鬆症は、骨密度が下がり骨がもろくなることで、骨折の危険性が増大する病気です

腰背痛などの症状がある方や、検診で要精検とされた方が対象となり、大腿骨近位部骨折や椎体骨折がある場合、

あるいは骨密度(BMD)が特定の基準を下回る場合に薬物療法を開始します

 

治療薬は、主に骨の破壊を抑える(骨吸収抑制)薬と骨の形成を促す薬に分けられます

 

  •  骨吸収抑制薬 : ビスホスホネート製剤、デノスマブ(RANKL製剤)、SERMなど

     

  •  骨形成促進薬 : 副甲状腺ホルモン(PTH)製剤、スクレロスチン抗体製剤、ビタミンK製剤など

特にビスホスホネート製剤は、吸収を良くするため服用後30分は水以外の飲食を避け、横にならないなどの注意が必要です

また、抜歯などの侵襲的歯科治療を行う際は、顎骨壊死のリスクに備え、必ず医師や歯科医師に服用歴を伝えてください

 

 

がんや脳卒中、心筋梗塞のように直接的に生命をおびやかす病気ではありませんが、骨粗しょう症による骨折から介護が必要になってしまう人も少なくありません。

 

骨粗しょう症は痛みなどの自覚症状がないことが多く、日ごろから細やかなチェックが必要です。

 

当院では測定精度が高いDXA法で骨密度が測定できますので、気になる方はいつでもご相談ください。

 

発表頂きました先生、ありがとうございました。